Pharma Automation | 21.03.22 | minute(s) reading time
MedInspect:すべてを結び付ける鑑査ワークフロープラットフォーム

Johan van Duijne

Product Manager

ApolloZの発売に伴い、一段上の鑑査ワークフローソフトウェアプラットフォーム「MedInspect」が登場します。

MedInspectは、従来のPhoton 1.xソフトウェアの長年にわたる実績とIRIS Studioの経験、そしてそして多くのPhotonおよびIRISユーザーからのインプットに基づいて開発されているものです。

 

ZiuZMedInspectを開発する理由

従来のPhotonソフトウェアは、過去10年間で飛躍的な進歩を遂げ、今日のような完成したパッケージとなっています。中規模から大規模薬局まで世界中で数多くの薬剤師が終日活用しており、毎日1,000万包以上の薬包に対し確実な鑑査が行われています。

 

そのような中、新たなソフトウェアプラットフォームを開発する理由は何でしょう。そして、なぜ「今」なのでしょうか。答えはいたってシンプル。過去数年で、新たな機能を求める声が高まったため、新たなソフトウェアアーキテクチャを構築する必要が生じました。MedInspectはそのニーズに応えるものとなります。

 

好評な機能はそのままに

特に好評だった機能はそのまま残すようにしています。たとえば次のような機能です。

  • 2画面表示モード
  • トレンド分析用のカレンダー表示
  • リファレンスオプティマイザー(リファレンスマネージャー)やラーニングオンザフライなどのレファレンス最適化ツール
  • 高度な補正サポートオプション

 

可能なところは改善を

多くの技術面とユーザーインターフェースには大きく改善を加えています。例として次のようなポイントが挙げられます。

  • 薬包履歴と鑑査証跡へのアクセス簡素化。数か月前の生産分であっても簡単にアクセスできます。同一薬包のこれまでの鑑査画像も閲覧可能。あるバッチに関してこれまでのステータスをすべて見たい場合、マウスをワンクリックするだけで「読み取り専用」として閲覧できます。詳細な品質レポート確認のために役立ちます。
  • ZiuZ Analyticsが内蔵され、MedInspectの「タブ」でアクセスできます。
  • カスタム化した薬剤や薬包エラーに関するオプションが増えました。
  • ユーザー管理とユーザー権限の設定が大幅に改善。ユーザーグループと権限グループを好きなだけ作成可能となりました。
  • 中央データベースにより、再鑑査がこれまで以上にフレキシブルになりました。
  • ユーザーインターフェースのデザインが新しくなり、「ブロブ」情報の表示などのオプションが増え、同時に操作も簡単になりました。
  • MedInspectはプラットフォームです。つまり、IRIS、Photon、ApolloZをすべて連携して操作できます。

 

現在、そして将来に向けて違いを生み出す機能を追加

前述のとおり、MedInspectは新しい機能を追加することを目的としたものです。開発はすでに進んでおり、2022年中に随時情報を更新してまいります。

 

今後の展開を一部ご紹介しましょう。

  • ApolloZとMedInspectで薬包の印刷品質を確認
  • ユーザーパフォーマンスの詳細を把握できるようになり、効率とヒューマンエラーのリスクのバランスを考慮した決断が可能
  • ユーザーのミスを防ぐためのソフトウェア側対策の強化

これらのことが、まもなく実現されます。

 

PhotonユーザーにとってのMedInspectの影響

Photon 1.xソフトウェアのサポートは今後も継続となります。詳細につきましては、弊社からのレターを貴社に送付いたします(あるいはすでに送付しております)。また、MedInspectへ移行することも可能になります。ただし、状況はそれぞれですので、状況に合わせた対応につきましては貴社のサポート担当までお問い合わせください。

 

IRISユーザーにとってのMedInspectの影響

影響は限定的です。3.3.xのリリースから自動的に適用されます。「IRIS Studio」という名称がユーザーインターフェースからなくなり、「MedInspect」に差し替えられます。

20210630 Ziuz Apolloz01 35 MedInspect

ZiuZ IRIS

ZiuZ ApolloZ

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