お客様から頂いた新たな変更要求を分析、検討、実施した結果に基づき、ZiuZ Forensicは、VizXの新バージョン:VizX 2.8.1をリリースいたしました。新バージョンのVizXは、過去数ヶ月間にお客様が直面した課題や問題点に対する解決策を提供するだけでなく、VizXのユーザーがVizXによる作業プロセスをさらに最適化できる、新しい機能、特徴、機会を提供します。
この度のリリースにより、数多くの新しい機能を追加しています。VizX 2.8.1では、SHA256ハッシュの計算、マルチパートファイル(GIFやPDF)のレポート作成時の明瞭性の確保、レポートの分割、マルチトラックビデオの識別など、ユーザーにとって最も重要な機能を実装しています。この他にもいくつかの変更を行っています。新しいリリースの機能をすべてお知りになりたい場合、弊社サポート部までお気軽にお問い合わせください。
以下、VizX 2.8.1に実装された主な新しい機能について説明いたします。
新しいマルチパートファイルのレポート機能
マルチパートファイルとは、アニメーションGIFや複数ページのPDFファイルなど、いくつかのパートで構成されているファイルです。VizX2は、このマルチパートファイルを分解し、アニメーションGIFやPDFファイルの各フレームの画像を作成します。これにより、個々のフレームを分類することができ、個々のフレームの異なる分類が可能になります。
新しいマルチパートファイルレポートには、マルチパートファイルのみを対象としたレポートセクションが設けられており、マルチパートファイルをよりわかりやすく、詳細に表現できます。従来のレポート機能では、セクション内の画像フレームがシングルパート(通常)の画像と一緒に表示されていたため、事例の評価時に混乱を招くことがしばしばありました。
新しい設定により、マルチパート画像を表示するために、レポート内に別のセクションを作成するかどうかを選択できます。各分類ごとに、マルチパート画像がオリジナルファイルと一緒に表示され、そのファイルに属するフレームがグループ化されます。分類されていないフレームは表示されず、マルチパートフレームを構成するフレーム数が表示されます。
新しいマルチパートファイルレポート機能により、「画像のみを分類」または「画像に含まれるフレームも分類」を柔軟に決定できます。さらに、レポートの解釈における誤差を減らし、明確な情報を得ることができます。
レポートの分割
VizX 2.8.1では、ユーザーが必要に応じてレポートを分割できるようになりました。この機能により、大量の画像や動画を扱うことが多いお客様からのご要望に幅広く対応します。レポートを分割してレポートサイズを小さくすることで、過去にレポートサイズが大きすぎるために発生していた、レポートのクラッシュや画像を表示ができないといった事態を防いでいます。
SHA256カリキュレーター
以前はMD5とSHA1のハッシュのみを計算していましたが、VizX 2.8.1ではSHA256のハッシュを計算し、レポートに追加できるようになりました。この機能により、WhatsAppの画像やビデオの分析や分類を組み込んだ調査を容易にご利用いただけます。
マルチトラックビデオ
複数のビデオトラックを含むビデオでは、加害者が児童虐待の内容を含むビデオを他のビデオ(メインのビデオトラック)に隠すことができるため、捜査官にとってレッドフラッグとなることがよくあります。
この度の新リリースでは、VizXVideoのExplorerタブに新しい「Video Streams」列を追加し、捜査官やLEAがビデオに複数のビデオトラックがあるかどうかを即座に識別できるようにしています。
この機能にご関心がおありのLEAは、ビデオ欄を右クリックして「Choose columns」を選択し、「Video Streams」欄を有効にすることで、この欄を手動で追加できます。
VizX 2.8.1の詳細やその他の機能についてご関心がおありの場合、カスタマーサポートにご遠慮なくお問い合わせください。Support@ziuz.com, +31 513 46 08 20